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2019年11月京都・今出川にオープンした「ふく吉」さん。
大阪・北新地の有名店「鮨処 平野」さんで修行を重ねたのち、京都へお店を開いたとのこと。
今回はランチのコースを堪能しましたがとてもお値打ち。ネタはもちろんシャリや一品ものなど細部にまでこだわりが垣間見え、素晴らしかったです。
最寄り駅の今出川駅から徒歩約18分と少し遠いですが、ぜひ行ってみてほしい名店でした。
元々眼科医だった建物は築120年。
明るく温かみのある空間。
カウンター席は6席ほどとかなり少なめ。他人の目をあまり気にすることなく居心地が良かったです。
天井を見上げると素敵な絵柄が描かれています。
店主さんいわく、オーナーの経験を元に描いているとのこと。オウムや星座など綺麗です。
なんだか京都の観光名所「正寿院」に似ている気がしました。
奥には別のスペースが。
いまはまだ公開していないようですが、ここはバーとして営業されるよう。
お酒が解禁されれば、お寿司を堪能したあとにバーで一杯することもできます。寿司屋のカウンターの真横にこんな素敵なバーがあるなんて珍しいですよね。
まずは突き出し。
オクラの花の上にはイチジク、その上からはゴマペーストがかかっています。
イチジクとゴマペーストが意外にも合ってびっくり。
ここから鮨コースの始まり。イカはほのかに柚子の香りが漂って上品なお味。
ランチのコースは5,000円・10,000円・15,000円・20,000円の4つの価格帯で分かれています。
今回は5,000円のコースを注文。突き出しに加え、鮨が10貫、御飯、香物、留腕、水物まで付いてこの価格はかなりお手頃に感じました。
次はマグロ。脂が乗って美味しい。
シャリのほどけ具合も最高。
コハダはさっぱりと。噛む度に旨味が広がります。
鯛は塩がアクセントに。
ねっとりとしたマグロ。もちもち食感が病みつきです。
さよりはネタの切り方が独特。淡泊な味わいで美味しい。
今回のコースで一番衝撃だったのはアジ。
身が分厚くて食べ応え満点。薬味もさらにアジの良さを引き出していました。
甘鯛は噛む度に旨味が口いっぱいに。
食感はしっかりめで歯ごたえも楽しめました。
キスはふわっとした柔らかい食感。
すぐにほろほろと崩れていきました。
鮨の最後は鰻。
自家製のタレは何日もかけて作り上げていて、大変手間ヒマがかかっています。
甘いだけではなく深い味わい。最高。
ここからは〆。まずはお吸い物。
かんぴょうは料理の脇役なイメージがありますが、ここのは主役級の美味しさ。
なんとかんぴょうは丸一日かけて作りあげているとのこと。鰻のタレ同様とても時間をかけています。
玉子は適度な甘さ。上品な仕上がり。
最後は秋の味覚でフィニッシュ。
梨とシャインマスカット。甘みが強くて美味しかった。
鮨10貫はどれも個性があって美味しかった♪
ふっくらとしたシャリや鰻のタレ、かんぴょうなど細かいところにまでこだわり満載。
このクオリティで5,000円はとてもお手頃価格。これはディナーとかも気になりますね。
お店は完全予約制。気になる方はぜひ行ってみてほしいです!